9月に出会う花たち

処暑のころから少しずつ暑さも落ち着き、一段落します。
秋の虫の声が聞こえ田んぼも黄金色に色付き始めます。

吾亦紅(われもこう)

吾亦紅の特徴的な、赤いお団子のような花穂は小さな花の集まりです。
ドライフラワーとしても人気の植物です。
華奢な花姿が秋の高原にそよぐさまは、風情があり華道や茶道の世界でも古くから愛されてきました。

「変化」「物思い」「愛慕」

彼岸花

秋のお彼岸の頃、いっせいに咲き始める彼岸花。 
細い花びらが跳ねるように反り返った花姿が特徴的です。目が覚めるような鮮やかな赤色はあぜ道などでみかけます。
また、白い彼岸花は清楚で美しいです。別名は「曼珠沙華」と呼ばれています。

「悲しい想い出」「情熱」「独立」

ススキ

街路樹や山肌をそよそよと銀色に輝くススキの穂。風にそよぐさまに季節の移ろいを感じます。
お月見のアイティムにもかかせません。
ススキの語源には諸説ありますが、「スス」はすくすくとまっすぐに立つことを表わし、「キ」は草や茎の意味でもあるそうです。

「心が通う」「活力」

秋の七草のひとつでもある萩の花。垂れ下がる枝に白やピンクの小花が連なるすがたは美しく、秋の季語としても古く万葉集でもたくさんの詩集で読まれています。
古くから日本に自生し、育てやすい庭木の一つでもあります。

「思案」「内気」「柔らか」

桔梗(キキョウ)

蕾は風船が膨らんだような形をしていて、星形の可愛い花が可愛い桔梗。
古くから秋の風物詩としても親しまれています。桔梗も秋の七草の一つですね。

「永遠の愛」「清楚」「気品」

撫子(なでしこ)

花の由来は「撫でたくなるほど愛らしい」その名のごとく、愛らしい花を咲かす撫子。
淡く清楚な花色で、「大和撫子」など奥ゆかしい日本女性に、たとえられることもあります。種類も多く別名「ダイアンサス」とも呼ばれています。

「純愛」「可憐」「貞節」

ホトトギス

9~10月頃に開花し、花色は白、紫、ピンクなどがあります。2〜3cmの花には紫色の斑点が入り、楚々とした花姿が特徴で、茶花としても愛されている秋の花です。
原産地は日本で、古くから自生してきた植物です。花が咲く時期も長いのが特徴です。

「永遠の若さ」「秘めた意思」「永遠にあなたのもの」

金木犀

大変香りのよい花でも知られている金木犀。香りと共に、秋の訪れを感じる方もおおいことでしょう。
常緑樹でもありみずみずしい緑色の葉を、一年を通してみることが出来ます。

「謙遜」「気高い」「真実」